国際取引統合システム「GXシリーズ」は、多くの企業が抱える貿易業務特有の課題を解決し、業務改革を実現してきました。
具体的な事例をいくつかご紹介します。
専門商社FRPサービス様
同社は、貿易業務と経理のシステムが分断されており、手作業でのデータ連携による非効率性や経営状況の把握の遅れ、新たな取引形態である在庫販売への対応が困難という課題を抱えていました。
課題解決と業務改革
GXシリーズを導入し、貿易業務と経理システムを一体化させました。これにより、取引データから勘定仕訳がリアルタイムに自動生成され、どの取引でどれくらいの利益が出ているかを即座に把握できるようになりました。また、従来は月末の締めから1ヶ月以上かかっていた月次決算の作成期間が半減し、在庫状況も詳細に把握できるようになったことで、リスク管理が強化されました。結果として、伝票枚数も半分に削減され、業務効率が大幅に向上しました。
ロッテ様(導入時貿易会社ロッテ物産様
同社では、外貨表示に対応していないシステムを利用しており、監査法人から改善を求められていました。また、仕入・販売・会計の各システムが独立していたため、データが連動しておらず、二重入力や手作業が多く発生していました。特に、保険や税金などが関わる複雑な輸入商品の原価計算は、専門知識を持つ担当者にしかできず、属人化していました。
課題解決と業務改革
GXシリーズの導入により、仕入から販売、会計までのデータがリアルタイムに連動する仕組みを構築しました。これにより、これまで専門の担当者が行っていた煩雑な原価計算が自動化され、特別な知識がなくても営業担当者が直接仕入計上を行えるようになりました。その結果、半月を要していた月次決算が5日に短縮されるなど、迅速な経営状況の把握が可能になりました。
創業130年の老舗企業・田中三次郎商店様
同社では、500種類、2000本にも及ぶ商品のロット管理をほとんど手書きで行っており、正確な在庫把握が困難でした。また、為替の差損益も手計算で行うなど、業務が非効率な状態でした。
課題解決と業務改革
GXの導入により、発注から請求書発行までをワンストップで管理できるようになりました。特に、これまで手作業だったロット管理がシステム化されたことで、ピッキング作業が飛躍的に正確かつ効率化しました。また、何時間もかかっていた為替計算も実質0秒になるなど、業務時間が大幅に短縮され、会社の強みである「適正在庫」と「細やかな対応」をさらに強化することができました。
これらの事例から、GXシリーズが書類作成の自動化、国内外取引の一元管理、在庫管理の精度向上、会計処理の効率化といった多岐にわたる機能を通じて、各企業の個別の課題を解決し、業務全体の改革に貢献していることがわかります。
